ビジネス英語で「撮影の依頼」をする方法|メールの書き方から契約・権利の伝え方まで


グローバルビジネスの場において、商品カタログの撮影、イベントの記録、あるいは会社紹介動画の制作など、プロのフォトグラファーやビデオグラファーに「撮影」を依頼する機会は意外と多いものです。

しかし、いざ英語で依頼するとなると、希望する条件を正確に伝えられるか、権利関係のトラブルは起きないか、といった不安がつきまといます。ビジネスシーンでは、単に「撮ってほしい」と伝えるだけでなく、撮影範囲や納期、使用権(ライセンス)について明確に合意しておくことが不可欠です。

この記事では、ビジネスで撮影を依頼する際にそのまま使えるメールのテンプレートから、トラブルを未然に防ぐための契約・権利に関する重要フレーズまで、プロフェッショナルな伝え方を詳しく解説します。


1. 撮影依頼メールの基本構成とテンプレート

プロに依頼する際は、まず「誰が」「何を」「いつ」「どこで」撮りたいのかを簡潔に伝える必要があります。

撮影依頼のメールテンプレート

Subject: Inquiry for Photo Shoot - [Project Name] - [Your Company Name]

Dear [Name of Photographer],

I hope this email finds you well.

My name is [Your Name] from [Your Company]. I am writing to inquire about your availability for an upcoming [photo/video] shoot.

We are planning to [describe the project, e.g., shoot our new product line/record our annual conference].

Project Details:

  • Date: [Date]

  • Location: [Location]

  • Duration: Approximately [Number] hours

  • Deliverables: [e.g., 50 high-resolution edited photos]

Could you please provide us with a quote for this project? If you are available, we would love to see a brief portfolio of similar work.

Thank you, and I look forward to hearing from you.

Best regards,

[Your Name]


2. 要望を具体的に伝える英語表現

曖昧な表現は仕上がりのギャップに繋がります。以下のフレーズを使って条件を明確にしましょう。

撮影内容(Scope of Work)

  • We would like to capture both candid and staged shots.

    (自然な表情の写真と、ポーズを決めた写真の両方を撮影していただきたいです。)

  • The main focus should be on the interaction between participants.

    (主な焦点は、参加者同士の交流に置いてください。)

納期と納品形式(Timeline and Format)

  • The deadline for the final edits is [Date].

    (最終編集データの納期は[日付]です。)

  • Please provide the photos in RAW and high-resolution JPEG formats.

    (写真はRAWデータと高解像度JPEGの両方で提供してください。)


3. 契約・権利関係で欠かせない重要フレーズ

ビジネス撮影において最も重要なのが「権利(Rights)」の話です。後々のトラブルを防ぐために、以下の言葉を覚えておきましょう。

使用権と著作権について

  • Usage Rights / Licensing:

    「どの範囲でその写真を使ってよいか」を指します。

    • "We require full commercial usage rights for our website and social media."

      (自社サイトおよびSNSでの全商用利用権を必要としています。)

  • Copyright:

    通常、著作権は撮影者に帰属しますが、買い取りたい場合は以下のように伝えます。

    • "We would like to discuss a copyright buyout for this project."

      (このプロジェクトの著作権譲渡について相談したいです。)

費用と支払い条件(Payment Terms)

  • What is your half-day/full-day rate?

    (半日/一日の拘束費用はいくらですか?)

  • Are travel expenses included in the quote?

    (交通費は見積もりに含まれていますか?)

  • We require a 50% deposit upfront, with the balance due upon delivery.

    (前金として50%、残金は納品時にお支払いします。)


4. 撮影現場でスムーズに指示を出すための英語

撮影当日は、現場の指揮も重要な仕事になります。

  • Could you adjust the lighting a bit? It seems a little harsh.

    (ライティングを少し調整できますか?少しきつすぎるようです。)

  • Can we get a close-up of this product feature?

    (この商品の特徴をアップで撮れますか?)

  • Please make sure to avoid showing any competitor logos in the background.

    (背景に競合他社のロゴが写り込まないように注意してください。)


5. 海外クリエイターと仕事をする際のマナー

プロのクリエイターは自らのスタイルに誇りを持っています。ビジネスライクに進める中にも、相手のクリエイティビティへの敬意を示すことで、より良い成果物が得られます。

  • "We really admire your photography style."(あなたの写真スタイルを非常に高く評価しています。)

  • "Feel free to suggest any creative angles you think would work best."(最適だと思うクリエイティブなアングルがあれば、自由に提案してください。)

といった一言を添えるだけで、チームとしての信頼関係が築けます。


6. まとめ

ビジネスでの撮影依頼は、正確な「情報共有」と「条件の明文化」が成功の鍵です。

  • 依頼は5W1Hを明確にしたメールから始める

  • 商用利用権(Usage Rights)の範囲を必ず確認する

  • 納期(Deadline)と納品形式(Deliverables)を合意する

これらを英語でしっかり伝えることで、言葉の壁を超え、質の高いビジュアルコンテンツを制作することが可能になります。あなたのビジネスが、素晴らしい映像や写真を通じてさらに飛躍することを願っています。


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