ミラーレス一眼で撮る志賀高原|初心者でも失敗しないレンズ選びと設定の基本
「せっかく志賀高原に行くのだから、スマホではなくミラーレス一眼できれいな写真を残したい」
そう意気込んでカメラを手に取ったものの、広大な自然を前に「どのレンズを使えばいいのか」「どんな設定にすれば失敗しないのか」と戸惑ってしまう方は少なくありません。
志賀高原は、標高1,300mから2,300mに広がる多様な景観が魅力の撮影フィールドです。しかし、高地特有の強い光や急激な天候変化など、初心者には少し難しい条件が揃うこともあります。
この記事では、ミラーレス一眼カメラ初心者が志賀高原で最高の瞬間を切り取るための、レンズ選びの基準や基本設定、そして「これだけは押さえておきたい」撮影のコツを具体的に解説します。
志賀高原に持っていくべき「おすすめレンズ」の選び方
ミラーレス一眼の最大の利点は、レンズを交換して表現を変えられることです。志賀高原の撮影では、以下の3つの視点でレンズを選びましょう。
1. 標準ズームレンズ(24mm〜70mm相当)
まずは、カメラを買った時にセットになっている「キットレンズ」や標準ズームレンズが一本あれば、志賀高原の主要なスポットの8割はカバーできます。
用途: 木戸池や蓮池などの湖沼全体の風景、散策路の白樺林など。
ポイント: 迷ったらこの一本。広角側でダイナミックな風景を、望遠側で木々の重なりを切り取ることができます。
2. 広角レンズ(14mm〜24mm相当)
横手山頂や渋峠からのパノラマビュー、あるいは広大な湿原を撮影する際に威力を発揮します。
用途: 雲海、広大な空、足元から遠くまで続くワタスゲの群生など。
ポイント: 広い範囲を写せるため、志賀高原のスケール感を表現するのに最適です。
3. 望遠レンズ(70mm〜200mm以上)
遠くの山肌の紅葉や、地獄谷の野猿、あるいは木々の隙間から差し込む光(光芒)を狙う際に必要です。
用途: 遠くの山頂、樹氷のディテール、野生動物。
ポイント: 風景の一部を「引き算」で切り取ることで、主題が明確な印象的な写真になります。
初心者でも失敗しない!カメラの基本設定
志賀高原の美しい風景をありのまま、あるいはそれ以上に美しく写すための設定を紹介します。
撮影モードは「絞り優先(A/Avモード)」が基本
風景写真では、写真のボケ具合(被写界深度)をコントロールすることが重要です。
設定: F値を「F8」から「F11」程度に設定しましょう。
理由: これにより、手前の木々から遠くの山々まで、画面全体にピントが合ったシャープな写真になります。
ISO感度は「オート」または「低めに固定」
ノイズのないクリアな写真を撮るために、ISO感度はできるだけ低く保ちます。
設定: 日中は「ISO 100」または「ISO 200」に固定します。
理由: 志賀高原は日差しが強いため、低感度でも十分に速いシャッタースピードが確保できます。夕暮れ時は手ブレを防ぐために「ISOオート」に切り替えるのが安心です。
露出補正で「明るさ」を調整
カメラのオート機能は、時として風景を暗く写しすぎてしまうことがあります。
設定: 雪景色や白い雲海は「+(プラス)」に、深い緑や夕景は「ー(マイナス)」に補正します。
理由: 液晶画面を確認しながら、自分の目で見た明るさに近づけることが失敗を防ぐ近道です。
志賀高原で試したい!3つのステップアップテクニック
基本を押さえたら、少しだけ工夫を凝らして「プロっぽい」写真に挑戦してみましょう。
1. 三脚を使って「水の流れ」を表現
一沼や木戸池、あるいは渓流を撮る際は、三脚を使ってシャッタースピードを遅く(1秒以上)してみましょう。
効果: 水面が滑らかになり、幻想的な雰囲気になります。これはスマホではなかなか撮れない、一眼カメラならではの表現です。
2. PLフィルターで「色」を鮮やかに
レンズの先端に装着する「PLフィルター(偏光フィルター)」は、風景写真の必須アイテムです。
効果: 空の青さを濃くし、葉の表面の反射を抑えて紅葉の赤や新緑の緑を際立たせます。湖沼の水面の反射を抑えて、水中の様子を写し出すことも可能です。
3. ホワイトバランスで「空気感」を変える
カメラのホワイトバランス設定をいじってみましょう。
効果: 夕暮れ時に「曇天」や「日陰」モードにすると、赤みが増してドラマチックになります。逆に早朝の静寂を出したい時は「電球」モードで少し青白くすると、ひんやりとした空気感が伝わります。
志賀高原での撮影における注意点
ミラーレス一眼は精密機械ですので、環境への配慮が必要です。
結露対策: 寒い屋外から暖かい車内や建物に入る際は、カメラをカバンに入れて徐々に温度に慣らしましょう。レンズが曇るのを防げます。
予備バッテリー: ミラーレス一眼は電子ファインダーを使用するため、バッテリーの減りが早いです。特に冬場は予備を2個以上持っておくと安心です。
レンズ交換は慎重に: 志賀高原は風が強い日もあります。屋外でのレンズ交換は、カメラの中にゴミや水分が入らないよう、風を背にして手早く行いましょう。
まとめ
志賀高原は、ミラーレス一眼デビューを果たしたばかりの初心者にとっても、最高の練習場であり、最高の作品づくりの場所です。高価な機材を揃えることよりも、まずは一本のレンズで、光の向きや明るさを変えながら何度もシャッターを切ってみることが上達の秘訣です。
一沼の静かな水面、横手山の圧倒的な雲海、そして白樺林に差し込む光。ミラーレス一眼だからこそ表現できる志賀高原の奥深さを、ぜひその手で体感してください。
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