電車を美しく撮る方法
電車は動きが速く、周囲の環境も複雑なため、スマホでも一眼でもコツを知るだけで仕上がりが劇的に変わる被写体です。
ここでは、初心者がすぐ試せる“電車が美しく映る撮影テクニック”を紹介します。
1. 構図で「電車の魅力」を引き出す
① 三分割構図を意識する
画面を縦横3分割した線の交点(=構図点)に
電車の先頭が来るように配置するとバランスがよくなる。
② レールの“遠近感”を使う
線路が奥に向かってすぼまる“消失点”を入れると
スピード感・奥行きが強調されてプロっぽい。
③ 先頭車両の鼻先が入った瞬間を狙う
真横より、
先頭が少し斜めから入る瞬間のほうが立体的で美しい。
2. シャッタースピードで表情が変わる
① 止まっているように撮りたい(シャープ)
→ シャッタースピード 1/500〜1/1000秒
高速でもブレずに撮れる。
② 電車の“流し撮り”で動きを美しく
→ シャッタースピード 1/20〜1/60秒
カメラを電車の動きに合わせて横にスライドさせると、
背景が流れてスピード感ある写真に。
3. スマホでも一眼っぽく撮るコツ
① 連写モードを使う
ベストな瞬間が撮れる確率が上がる。
② HDRをONにすると空も線路も綺麗
逆光の駅などでは必須。
③ 画面をタップして電車にピント固定
AF(オートフォーカス)が迷わなくなるので失敗が減る。
4. 時間帯で写真の美しさは激変する
① 朝(ゴールデンアワー)
柔らかい光 →
「影が長く」「車体の光沢が綺麗」
② 夕方(マジックアワー)
青紫の空とライト点灯が重なり
SNSで映える幻想的な写真に。
③ 夜
ライト・反射・駅の照明で雰囲気が出る。
手ブレしやすいため、手すり・柵に固定すると安定。
5. “場所選び”が写りを決める
① 駅ホーム端(安全柵の後ろ)
電車の進入を真正面気味に撮れる。
② カーブ区間
電車が連なって見えるため、全体の美しさが強調される。
③ 歩道橋・跨線橋
俯瞰で撮れる → 車体の模様・ロゴが綺麗に映る。
※立入禁止エリアには絶対入らないこと
鉄道撮影の基本は 安全確保。三脚禁止の駅も多いので注意。
6. 電車が“汚く見える”原因をなくすコツ
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逆光で黒つぶれ → 立ち位置 or HDRで調整
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広角すぎると車体が歪む → ズームを少し使う
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地面のゴミが映る → 低めではなく目線〜やや上から撮る
7. 編集で仕上げを美しくするポイント
① 明るさ(露出)を少し上げる
電車のディテールが強調される。
② コントラストを弱めすぎない
車体の“立ち上がり”がシャープに。
③ 色温度:青寄せで鉄道写真っぽく
少し青を足すと“空気感”が出る。
まとめ:電車を美しく撮るには“事前の準備”がすべて
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先頭を構図点に入れる
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シャッタースピードで静止・動感をコントロール
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HDRや連写で失敗を減らす
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光が綺麗な時間帯を選ぶ
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カーブや俯瞰など絵になるポイントへ
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編集は軽く、色合いで雰囲気を足す
この流れを意識するだけで、
スマホでも一気にクオリティが上がる鉄道写真が撮れます。