【プロ級の仕上がり】バスを「美しく」「かっこよく」撮る秘訣！構図・光・設定の徹底解説
街中を颯爽と走る路線バスや、旅情を誘う高速バス。その大きな車体と独特なデザインは、被写体として非常に魅力的ですよね。「私もバスを美しく、プロのようにかっこよく撮ってみたい！」そう思ってカメラを構えたものの、「車体が歪んでしまう」「行き先表示が写らない」「背景に余計なものが映り込む」といった経験はありませんか？
バスは、車や電車とは異なり、撮影場所やアングルを自由に選べないことが多い、少し難易度の高い被写体です。しかし、いくつかの撮影の基本とコツを知るだけで、あなたのバス写真は見違えるようにレベルアップします。
この記事では、バスを最も美しく見せるための「構図」から、光を味方につける方法、そして初心者でも実践できるカメラ設定まで、具体的なノウハウをわかりやすく解説します。さあ、今日からあなたのバス写真のクオリティを格段に引き上げ、周囲を「おっ」と言わせる一枚を狙いましょう！
見出し1：基本の「型」を押さえる！バスを美しく見せる構図の鉄則
バスの大きな車体を写真に収めるためには、まず**「歪みなく、自然に見える」**基本的な構図をマスターすることが重要です。
1-1. 王道の「シチサン（7:3）」アングルを使う
鉄則: バスを斜め前方から撮る場合、側面が約7割、前面が約3割の割合になるようにカメラを構えましょう。この「シチサン」アングルは、車体の立体感や形状を最も分かりやすく、かつ自然に表現できる王道の構図です。
ポイント: 車体の真正面から撮ると、平面的で迫力に欠けます。斜めから撮ることで、奥行きが出て、写真に躍動感が生まれます。
1-2. 水平・垂直を徹底し、歪みを防ぐ
問題点: バスのような大型車両を広角側（ワイドレンズ）で撮ると、車体が手前から奥に向かって不自然にゆがんで見えがちです。
対策:
カメラをバスの車体と平行に構え、水平を意識します。
できるだけ標準（35mm判換算で50mm程度）から望遠側のレンズやズームを使って撮影することで、**車体の歪み（パースペクティブの強調）**を抑え、自然な形で撮影できます。
1-3. 不要な「映り込み」を徹底的に排除する
視線のチェックポイント:
窓の反射: 運転席や側面の窓に、撮影者自身や周囲の建物が映り込んでいないか確認しましょう。特に逆光の際は、映り込みが目立ちやすいです。
背景の障害物: 電柱、標識、他の車、ゴミ箱など、バスの車体を遮ったり、写真の美しさを損なうような余計なものが映り込んでいないか、シャッターを押す前に必ずチェックします。動かせない場合は、アングルを少しずらして回避しましょう。
見出し2：光と時間を味方につける！最高の瞬間を捉えるロケーション術
バスの塗装やデザインを美しく際立たせるには、**「光」**が欠かせません。
2-1. 順光で車体の色とディテールを際立たせる
理想: バスの斜め前方から光が当たる**「順光（じゅんこう）」**のシチュエーションを選びましょう。
効果: 順光で撮ることで、バスの車体カラーが鮮やかになり、塗装やディテールがくっきりと浮かび上がり、最も美しい状態を写真に収めることができます。
逆光の注意点: 太陽を背に受ける逆光の場合、バスの前面（顔）だけが真っ黒な影になりがちです。避けるか、HDR機能やRAW現像で明るさを調整しましょう。
2-2. 「ゴールデンアワー」を狙ってドラマチックに
時間帯: 太陽が低くなる**早朝（日の出直後）や夕方（日没前後）の「ゴールデンアワー」**は、光が暖色系になり、車体の影が長く、印象的な一枚を撮ることができます。
バスからの眺めも活かす: バスの中から夕焼けや街灯りを背景に取り込むことで、旅情あふれるドラマチックな写真が撮れます。
2-3. 夜間は「長時間露光」で光をにじませる
テクニック: 夜間に三脚や手すりなどにカメラを固定し、シャッタースピードを遅くする（長時間露光）ことで、流れる車のテールランプや街の灯りを光の線として取り込むことができます。
効果: 止まっているバスはシャープに、背景の光は幻想的に写り、日常に潜む非日常の美しさを表現できます。
見出し3：ここが重要！失敗しないためのカメラ設定のコツ
バス写真特有の「行先表示が写らない」といった問題を解決するための設定です。
3-1. LED行先表示器を確実に写し止める
近年のバスに多いLED式の行先表示器は、シャッタースピードが速すぎると、点滅の一瞬を捉えてしまい、文字が線状になったり、切れたりしてしまいます。
対策: カメラを**シャッタースピード優先モード（Tv/Sモード）**などに設定し、シャッタースピードを遅くします。
目安: 1/125秒以下（可能であれば1/60秒や1/80秒）に設定することで、LED表示の文字全体を写し止めることができる確率が格段に上がります。
注意点: 走行中のバスをこの速度で撮る場合、「被写体ブレ」を起こしやすくなります。停車中や発進・停車直前の低速時を狙うのがおすすめです。
3-2. 迫力と躍動感を出す「流し撮り」
走行中のバスに迫力とスピード感を出したい場合は、「流し撮り」に挑戦しましょう。
テクニック: シャッタースピードを遅くし（例：1/60秒〜1/125秒）、シャッターを切る瞬間にバスの動きに合わせてカメラを振ります。
効果: バスはシャープに、背景はブレて流れるため、スピード感と躍動感を強調できます。
3-3. 背景をぼかしてバスを引き立てる
設定: **絞り優先モード（Av/Aモード）でF値を小さく（絞りを開放）**設定するか、望遠レンズを使って撮影しましょう。
効果: 背景が美しくぼける**（ボケ味）ことで、主役であるバスの存在感が強調**され、アート性の高い写真に仕上がります。
まとめ
バスを美しく、そしてかっこよく撮るためには、**「構図」「光」「カメラ設定」**の3つの要素を意識することが重要です。
**アングルは「シチサン」**で立体感を出す。
**光は「順光」や「ゴールデンアワー」**を狙う。
LED表示はシャッタースピードを遅くして確実に写し止める。
これらのコツを実践すれば、あなたのバス写真はきっと**「ただの記録」から「美しい作品」へと昇華するでしょう。さあ、最高のカメラと心意気を持って、バスのある風景の最高の瞬間**を切り撮りに行きましょう！