カメラのレンズダスト除去スプレー|正しい使い方と選び方
はじめに
カメラのレンズは撮影の“命”ともいえる部分。少しのホコリやチリでも写り込みや画質低下の原因となり、大切な写真が台無しになることがあります。そんなときに役立つのがレンズダスト除去スプレーです。適切に使えば簡単にレンズ表面のホコリを取り除けますが、誤った使い方をすると逆に傷や曇りの原因になることも。この記事では、カメラ愛好家や初心者に役立つダスト除去スプレーの正しい使い方と選び方を解説します。
レンズにホコリがつくと何が起こる?
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写真に黒い点やシミが写り込む
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光の反射でゴーストやフレアが出やすくなる
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細かいチリが蓄積するとコーティング劣化のリスク
レンズ表面の見えない微細なホコリも画質に影響を与えるため、定期的なクリーニングは必須です。
レンズダスト除去スプレーとは?
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圧縮空気を利用して風圧でホコリを吹き飛ばすアイテム
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レンズクリーニングペーパーやクロスでは取りにくい細かいチリに有効
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ブロワーと比べて安定した強い風を送りやすい
ただし、使い方を誤るとガスが直接レンズに当たり、シミやコーティング剥がれの原因になることがあるため注意が必要です。
正しい使い方
1. 距離を保ってスプレーする
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レンズ表面から20〜30cm程度離す
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近すぎるとガスの液化成分がレンズにつき、曇りやシミの原因になる
2. 短く、断続的に噴射
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1〜2秒を目安に短く吹きかける
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長く噴射するとガスが冷え、レンズに悪影響を与える可能性あり
3. 上から下へと吹き流す
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レンズ面全体を均一に、ホコリを下へ落とすイメージで使用
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一点集中ではなく「流す」ことを意識
4. 使用後はクロスで仕上げ
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油分や指紋汚れはスプレーでは取れないため、マイクロファイバークロスや専用ペーパーで軽く拭き取る
選び方のポイント
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逆さ噴射対応かどうか
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逆さにしても液漏れしないタイプは安心して使える
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カメラ専用設計かどうか
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一般的なエアダスターよりもカメラ専用は不純物が少なく、コーティングを傷めにくい
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ノズルの長さ・細さ
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狭い部分にも風を送りやすい細口ノズルが便利
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ガスの成分
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フロン不使用や環境に配慮したガスなら安心
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注意点
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高温の車内などに放置しない(破裂の危険)
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レンズに近づけすぎない
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吹きかけすぎない
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汚れがひどい場合はクリーニングキットや専門店でのメンテナンスがおすすめ
まとめ
レンズダスト除去スプレーは、カメラのレンズを清潔に保ち、撮影品質を維持するための心強いアイテムです。ただし、正しい距離・時間・方法を守ることが大切。ブロワーやクロスと組み合わせて使えば、より安全で効果的にクリーニングできます。
大切な撮影機材を長く愛用するために、ぜひ上手に活用してみてください。