カメラのレンズフードとは?種類・使い方・選び方のポイント
写真撮影を楽しむとき、「レンズフード」があると仕上がりが格段に良くなることをご存じですか?
見た目は小さなアクセサリーですが、逆光や光の反射を防ぐ重要な役割があります。ここでは、レンズフードの基本知識や選び方、撮影での使い方を詳しく解説します。
1. レンズフードの役割とは?
レンズフードは、レンズの前に取り付ける小さなフード状のパーツです。主な役割は以下の通りです。
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フレアやゴーストの防止
強い光がレンズに直接入ると、白っぽい光の筋(フレア)や丸い反射(ゴースト)が映り込むことがあります。レンズフードを使うことで、これらを抑え、クリアでコントラストの高い写真が撮れます。 -
レンズ保護
転倒や衝突の際に、レンズ先端を直接守るバンパーの役割を果たします。雨や指紋の付着も多少防げます。 -
撮影の快適性向上
日差しの強い屋外でも光の影響を抑えやすく、ファインダーでの見やすさが向上します。
2. レンズフードの種類
レンズフードは形状によって大きく2種類に分かれます。
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丸形(円筒型)
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広角〜標準レンズ向き
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効果は限定的ですが、コンパクトで持ち運びやすい
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過剰な遮光を避けたいときに便利
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花形(バヨネット型・フラワー型)
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標準〜望遠レンズ向き
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光の入り方を角度ごとに調整できる
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四隅のケラレ(暗くなる現象)が少なく、広角でも使いやすい
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3. レンズフードの選び方
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レンズの焦点距離に合ったサイズを選ぶ
広角用に望遠フードを使うと、写真の四隅が暗くなることがあります。焦点距離ごとに適切なフードを選びましょう。 -
純正か汎用品かを判断
純正フードはレンズ性能に最適化されており安心です。汎用品は安価ですが、ケラレや装着感に注意。 -
収納・持ち運びのしやすさ
撮影スタイルに合わせ、折りたたみ式や逆向き装着が可能なタイプを選ぶと便利です。
4. 撮影時のレンズフードの使い方
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屋外の逆光や日差しの強い場面では必ず装着
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雨や埃の多い環境でも取り付けてレンズを保護
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望遠レンズでは影響が大きいため、特に必須
逆光を活かした撮影をしたいときだけ外すなど、シーンに応じた使い分けもおすすめです。
5. まとめ|レンズフードで写真の質とレンズを守る
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フレア・ゴースト防止、レンズ保護、撮影快適性向上が主な役割
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丸形と花形の種類を使い分ける
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焦点距離に合ったフードを選ぶことが大切
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屋外撮影では基本的に装着することで仕上がりが格段に良くなる
レンズフードは、撮影のクオリティを上げ、レンズを長持ちさせるコスパ抜群のアクセサリーです。写真の美しさをワンランクアップさせたいなら、ぜひ活用してみてください。