ストロボの選び方と使い方:光をコントロールして写真表現を広げる
はじめに
ストロボ(フラッシュ)は、暗い場所での撮影や被写体を際立たせるために欠かせないアイテムです。しかし、種類や設定が多く、どれを選びどう使うか迷う人も多いでしょう。今回は、ストロボの基本的な種類と使い方、選ぶポイントを解説します。
ストロボの主な種類
1. 内蔵ストロボ
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カメラに最初から付いている小型ストロボ
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手軽に使えるが光が硬く、影が強く出やすい
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日常スナップや簡単な補助光に向いている
2. 外付けストロボ(クリップオン)
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カメラのホットシューに装着する本格派ストロボ
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光量や角度を自由に調整でき、バウンス光やディフューザーで自然な光を作れる
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ポートレートやスタジオ撮影に最適
3. LEDライト型ストロボ
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持続光として使用でき、動画撮影にも対応
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光量は控えめだが、色温度が一定で扱いやすい
ストロボ選びのポイント
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用途に合わせて選ぶ
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スナップ撮影、ポートレート、イベント、室内撮影など、用途に応じて光量や機能をチェック
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光量と調整機能
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GN(ガイドナンバー)が大きいほど強い光が出せる
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マニュアル調整やTTL自動調光対応の有無も確認
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バウンスや回転機能の有無
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天井や壁に光を反射させるバウンス撮影で、柔らかい光を作れる
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光の方向を自由に変えられる回転機能も便利
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携帯性やバッテリー
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持ち運びやすさや連続撮影時のバッテリー持ちをチェック
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外出やイベント撮影では、軽量で予備バッテリーが使えるモデルがおすすめ
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ストロボの使い方の基本
1. 直接光ではなくバウンス光を活用
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天井や壁に光を反射させると、柔らかく自然な印象に
2. 光量を調整して露出をコントロール
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マニュアルまたはTTLモードで光量を調整し、被写体の明るさを最適化
3. ディフューザーを使用
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光を拡散させて、影を柔らかくする
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ポートレート撮影で肌の質感を自然に見せる
4. 複数ストロボの活用
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メイン光・補助光・背景光など、複数ストロボを組み合わせて立体感のある写真に
まとめ
ストロボは、種類・光量・バウンス機能・携帯性を意識して選ぶことで、撮影表現の幅を大きく広げられます。基本的な使い方を押さえつつ、ディフューザーや複数ストロボを活用することで、自然で魅力的な写真を撮影できるようになります。