写真のクオリティを劇的に上げる!ストロボの選び方と使い方を基礎から解説
「写真がなんだか暗い」「人物の顔に影ができてしまう…」そんな悩みを抱えていませんか?その解決策の一つが「ストロボ」です。
でも、「ストロボって難しそう」「プロが使うものじゃないの?」と感じている方も多いかもしれません。
今回は、ストロボをこれから使ってみたい初心者の方に向けて、ストロボの選び方から、写真の仕上がりを劇的に変える実践的な使い方まで、基礎を分かりやすく解説します。
ストロボの種類と選び方
ストロボには、大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴を知って、自分に合ったものを選びましょう。
カメラ内蔵ストロボ:ほとんどのデジタル一眼レフやミラーレス一眼に搭載されています。手軽に使えるのがメリットですが、光が弱く、正面から光を当てるため、被写体の後ろに強い影が出やすいというデメリットがあります。
クリップオンストロボ:カメラの上に取り付けて使う外付けのストロボです。内蔵ストロボよりも強力な光を放つことができ、光の向きを変えたり、遠くの被写体を照らしたりと、撮影の幅が広がります。初心者にも扱いやすく、最初の1台としておすすめです。
大型ストロボ:スタジオ撮影などで使われる、据え置き型のストロボです。光量が非常に強く、プロフェッショナルな撮影に使われます。
ストロボ選びで見るべき3つのポイント
クリップオンストロボを選ぶ際に、必ずチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。
1. ガイドナンバー(GN)
ガイドナンバーは、ストロボの光の強さを示す数値です。GNの数値が大きいほど、より強い光を遠くまで届かせることができます。室内での撮影がメインならGN30程度、屋外でも使うならGN50以上のものがおすすめです。
2. 調光方式:TTLかマニュアルか?
TTL(自動調光):カメラが被写体までの距離や明るさを自動で計算し、最適な光量で発光してくれる機能です。初心者でも失敗しにくく、手軽にきれいな写真を撮ることができます。
マニュアル:自分でストロボの光量を細かく設定する機能です。光の強さや方向を意図的に調整したい上級者向けの機能です。
初めてストロボを買うなら、まずはTTL機能が付いているものを選びましょう。
3. ヘッドの可動域
クリップオンストロボのヘッドが、上下左右に動くかどうかは非常に重要なポイントです。この機能があることで、後述する「バウンス」というテクニックが可能になります。
【実践編】ストロボの基本の使い方
ストロボをただ光らせるだけでは、写真のクオリティは上がりません。光を上手にコントロールして、プロのような美しい写真を目指しましょう。
天井・壁バウンス
これがストロボを使う上で最も重要なテクニックです。ストロボの光を直接被写体に当てるのではなく、ヘッドを天井や壁に向けて光を反射させます。これにより、光が柔らかくなり、人物の顔にできる影が薄く、自然な写真に仕上がります。
使い方:ストロボのヘッドを真上の天井、または横の壁に向けます。
注意点:天井や壁の色が、写真の色合いに影響することがあるので注意しましょう。
日中シンクロ
屋外の晴れた日に、人物の顔に強い影ができてしまうことがあります。そんな時、ストロボを補助光として使うのが「日中シンクロ」です。人物の顔を明るくすることで、メリハリのある美しい写真に仕上がります。
スローシンクロ
夜景を背景にした人物撮影などで使われるテクニックです。シャッタースピードを遅くすることで背景を明るく写し、ストロボを使って人物を明るく照らします。幻想的な雰囲気の写真を撮りたいときにおすすめです。
まとめ:ストロボは光をコントロールする魔法のツール
ストロボは、ただ光を足すための道具ではありません。光を操ることで、写真の印象を自在に変えるための魔法のツールです。
初心者でも、天井バウンスの使い方をマスターするだけで、写真のクオリティは格段に上がります。ぜひ、この記事を参考に、ストロボを使いこなしてワンランク上の写真表現に挑戦してみませんか?