「ゴムあり外だし」って本当に安全?妊娠確率の真実と知っておくべきリスク


「コンドームを使っていたし、外に出したから大丈夫だよね?」

このように考えている方は少なくないかもしれません。しかし、「ゴムあり外だし」は、実はあなたが思っているよりも妊娠する可能性があり、完璧な避妊方法とは言えません。

今回は、「ゴムあり外だし」での妊娠確率の真実に迫り、なぜリスクがあるのか、そして安心して性生活を送るために知っておくべきことを、詳しく解説していきます。


「ゴムあり外だし」での妊娠確率、その実態は?

まず、大前提として理解してほしいのは、いかなる避妊方法も100%の避妊効果はないということです。コンドームも避妊効果の高い方法の一つですが、正しく使ったとしても完璧ではありません。

そして、「ゴムあり外だし」は、コンドームの避妊効果に加えて、「外だし(腟外射精)」という方法を併用していることになります。

コンドームの避妊効果

コンドームの避妊効果は、その**「正しく使われた場合」と「一般的な使用」で大きく異なります。**

  • 理想的な使い方(パーフェクトユース)の場合:

    コンドームが破れたり外れたりせず、最初から最後まで正しく使用された場合、年間で妊娠する確率は**約2%**とされています。

  • 一般的な使い方(アベレージユース)の場合:

    実際には、コンドームの装着ミス、途中で外れてしまう、破れてしまうなどの失敗が含まれるため、年間で妊娠する確率は**約13%**と報告されています。

なぜ「外だし」をしてもリスクがあるの?

「外に出せば、精子は入らないから大丈夫」と思いがちですが、ここには大きな落とし穴があります。

  1. カウパー腺液(先走りの精液)の存在: 射精の前に、男性器から「カウパー腺液」と呼ばれる透明な液体が分泌されます。この液体にも、少量の精子が含まれている可能性があります。完全に射精していなくても、この精子が腟内に入り込めば妊娠の可能性はゼロではありません。

  2. 抜くタイミングの難しさ: 完全に射精する前に男性器を腟から抜くのは、非常にデリケートで正確なタイミングが求められます。興奮している状態では、完全に抜ききれずに少量の精液が腟内にかかってしまう、あるいは一部が射精されてしまうリスクがあります。

  3. コンドームが外れる・破れるリスク: 途中でコンドームが外れてしまったり、使用中に破れてしまったりする可能性もゼロではありません。特に、オーバースムーズな状態での性行為や、サイズが合わないコンドームの使用は、このリスクを高めます。

これらの要因を考えると、「ゴムあり外だし」は、コンドームを正しく使用した場合の避妊効果をさらに低下させてしまう可能性があると言えます。


本当に避妊したいなら、どんな方法を選ぶべき?

妊娠を望まない場合、「ゴムあり外だし」に頼るのは危険な選択肢です。より確実な避妊を望むのであれば、以下の方法を検討しましょう。

  1. コンドームの正しい使用:

    最も身近な避妊具ですが、正しく装着し、最初から最後まで外れないように注意することが重要です。使用期限や保管方法も確認しましょう。

  2. 低用量ピル:

    毎日服用することで排卵を抑制し、高い避妊効果が得られるホルモン剤です。正しく服用すれば、避妊成功率は99%以上と非常に高い方法です。婦人科で処方してもらう必要があります。

  3. IUD/IUS(子宮内避妊具):

    子宮内に小さな器具を挿入することで避妊効果を得る方法です。一度挿入すれば数年間効果が持続し、避妊成功率は99%以上と非常に高いです。

  4. 緊急避妊薬(アフターピル):

    万が一避妊に失敗してしまった場合に、性行為後72時間以内(一部の薬は120時間以内)に服用することで妊娠を防ぐ薬です。あくまで緊急時用であり、常用するものではありません。

これらの避妊方法を組み合わせる**「ダブルプロテクション」**もおすすめです。例えば、コンドームと低用量ピルを併用することで、より確実に避妊でき、性感染症の予防にもつながります(コンドームのみが性感染症予防効果を持ちます)。


もしかして妊娠かも?と思ったら

「ゴムあり外だし」で性行為をした後、生理が来ない、あるいは体調に変化を感じたら、まずは妊娠検査薬を試してみましょう。市販の妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く婦人科を受診してください。

妊娠しているかどうかの確定診断は、医師による診察が必要です。また、妊娠が判明した場合でも、今後のことについて相談できる専門家がいますので、一人で悩まずに相談してください。


まとめ:避妊は「なんとなく」ではなく「確実」に!

「ゴムあり外だし」は、決して安全な避妊方法ではありません。望まない妊娠を防ぐためには、正しい知識を持ち、自分に合った、そして信頼できる避妊方法を選択することが何よりも大切です。

パートナーともしっかり話し合い、お互いが納得できる方法で、安全で安心な性生活を送ってくださいね。

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