私の経血量は正常?経血でわかる体の変化と生理用品選びのヒント

 

毎月やってくる生理。そのたびに「あれ、今回の経血量っていつもより多い?少ない?」「これって正常なのかな?」と、不安に感じることはありませんか?経血量は個人差が大きいものですが、実はその量や状態は、あなたの体の変化や健康状態を教えてくれる大切なサインなんです。

「生理用品をどれくらい使うのが一般的なの?」「急に量が変わったけど大丈夫?」といった疑問を持つ方もいるかもしれません。この記事では、正常な経血量の目安から、経血でわかる体の変化、そして快適に過ごすための生理用品選びのヒントまで、分かりやすく丁寧にご紹介します。自分の体と向き合い、安心して生理期間を過ごすための知識を深めましょう。


そもそも「正常な経血量」ってどれくらい?

経血量には個人差が大きく、明確な「これが正常!」という基準はありません。しかし、一般的には20ml~140ml程度が正常な範囲とされています。これだけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、日常生活でチェックできる目安があります。

経血量を測る目安:生理用品の交換頻度と量

  • 日中の生理用品の交換頻度:

    • 2~3時間に1回程度の交換で漏れずに過ごせるなら、比較的正常な範囲と言えるでしょう。

    • 夜間も、就寝前に交換すれば朝まで持つ、または夜用ナプキンで対応できる程度が目安です。

  • 経血の量:

    • 日中の多い日でも、昼用ナプキン(多い日用)を1日に5~6枚使って問題なく過ごせる範囲であれば、概ね正常と判断されることが多いです。

    • レバー状の大きな血の塊(目安として500円玉大以上)が頻繁に出る場合は、経血量が多い可能性があります。

もし、上記の目安よりも頻繁に交換が必要だったり、夜用ナプキンを使っても朝までに漏れてしまったり、大きな血の塊が連日出るようであれば、「過多月経」の可能性があります。


経血量でわかる「体の変化」とサイン

経血量は、ホルモンバランスや子宮の状態を映し出す鏡のようなもの。いつもと違うと感じたら、体のサインかもしれません。

1. 経血量が多いと感じる時(過多月経のサインかも)

  • 原因として考えられること:

    • 子宮筋腫: 子宮にできる良性のコブで、過多月経の最も一般的な原因の一つです。

    • 子宮内膜症: 子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所にできてしまう病気で、生理痛の悪化や経血量の増加を招くことがあります。

    • 子宮腺筋症: 子宮の筋肉の中に子宮内膜組織ができる病気で、子宮全体が硬く厚くなり、生理痛や経血量が増加します。

    • ホルモンバランスの乱れ: ストレスや生活習慣の乱れなどにより、一時的にホルモンバランスが崩れて経血量が増えることもあります。

    • その他: 凝固系の異常や甲状腺の病気なども稀に原因となることがあります。

  • こんな症状に注意:

    • 昼用のナプキンが1時間も持たない

    • 夜用ナプキンでも夜中に何度も交換が必要、または漏れる

    • レバー状の血の塊が頻繁に出る

    • 貧血症状(めまい、立ちくらみ、だるさなど)がある

2. 経血量が少ないと感じる時(過少月経のサインかも)

  • 原因として考えられること:

    • ホルモンバランスの乱れ: ストレス、無理なダイエット、睡眠不足などが原因で、ホルモン分泌が不安定になり、経血量が減ることがあります。

    • 排卵の有無: 無排卵月経の場合、経血量が著しく少なくなることがあります。

    • 甲状腺機能の異常: ホルモン分泌に影響を与える甲状腺の病気が隠れている可能性も。

    • 子宮の癒着など: 過去の手術などで子宮内膜が癒着し、経血が出にくくなっているケースもあります。

  • こんな症状に注意:

    • 生理期間が2日以内など極端に短い

    • 生理用品がほとんど汚れない、茶色っぽいおりもの程度で終わる

    • 周期が不規則になる、生理が来ない月がある

3. 経血の色や状態の変化

経血の色や粘度も、体調を知るヒントになります。

  • 鮮やかな赤色: 比較的、新しい血液でスムーズに排出されている状態です。

  • 暗い赤~茶色: 空気に触れて酸化した血液で、生理の始まりや終わり頃、または量が少ない時に見られます。

  • ドロッとした塊: 経血量が多い時や、体が冷えている時に見られることがあります。大きな塊が頻繁に出る場合は婦人科受診を。

  • 水っぽい、サラサラ: 経血量が少ない時や、経血に水分が多く含まれている時に見られることがあります。

【重要】 経血量や状態の変化は、一時的なものの場合もありますが、体からの大切なサインである可能性があります。もし、「いつもと明らかに違う」「気になる症状がある」「不安が続く」と感じたら、一人で抱え込まずに婦人科を受診しましょう。早期発見・早期治療が、体の健康を守る上で何よりも大切です。


快適に過ごすための生理用品選びのヒント

経血量に合わせた生理用品を選ぶことで、漏れの心配を減らし、生理期間をより快適に過ごすことができます。

1. 量に合わせた「吸収力」を選ぶ

  • 多い日・夜用: 吸収体や長さがしっかりあるタイプ。特に夜は、寝返りを打っても安心な「多い日の夜用」や「超吸収タイプ」を選びましょう。

  • 普通の日・軽い日用: 日中活動する時に、適度な吸収力とフィット感のあるタイプ。

  • おりものシート: 生理の始まりや終わりかけ、経血量がごく少ない時に便利です。

2. 肌への優しさを重視する

  • 素材: コットン素材や、肌触りが優しいシートを選びましょう。敏感肌の方は、オーガニックコットンや低刺激設計の製品を試してみるのも良いでしょう。

  • 通気性: ムレやかぶれが気になる場合は、通気性の良い構造の製品を選びましょう。

3. ライフスタイルに合わせた「形状」を選ぶ

  • ナプキン: 最も一般的な生理用品。様々な長さや吸収量があります。

  • タンポン: 経血を体内で吸収するため、スポーツをする時や温泉・プールに入る時など、活動的な日に便利です。正しい使い方を学び、交換頻度を守ることが大切です。

  • 月経カップ: 体内で経血を溜める再利用可能なカップ。交換頻度が少なく、漏れにくいというメリットがあります。慣れるまでに練習が必要ですが、環境にも優しく、長期的にコストを抑えられます。

  • 吸水ショーツ: 経血を吸収する機能が備わったショーツ。ナプキンやタンポンとの併用、または量が少ない日や終わりかけに単体で使うなど、様々な活用法があります。

4. こまめな交換を心がける

どんなに吸収力の良い生理用品を使っていても、長時間交換しないのは衛生的にも良くありません。経血量に合わせて、2~4時間を目安にこまめに交換することで、ムレや匂い、菌の繁殖を防ぎ、快適に過ごせます。


まとめ:自分の体を知り、生理と上手に付き合おう

経血量は、あなたの体の健康状態を教えてくれる大切なメッセージです。生理が来るたびに経血量や状態をチェックすることで、小さな変化にも気づけるようになり、病気の早期発見にもつながる可能性があります。

もし不安なことや気になる症状があれば、ためらわずに婦人科を受診してください。そして、適切な生理用品を選び、こまめに交換することで、生理期間をより快適に、安心して過ごせるはずです。自分の体をいたわり、生理と上手に付き合いながら、毎日を健やかに送りましょう!

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