生理周期が早いのはなぜ？24日以内は要注意？原因と対策を解説！
「またすぐに生理が来た…」「生理周期がどんどん短くなっている気がする」と感じたことはありませんか？生理周期は体の状態を示す大切なバロメーター。もし、あなたの生理周期がいつもより早い、特に24日以内といった短い間隔で来るようなら、それは体からのサインかもしれません。
生理周期が早まる「頻発月経（ひんぱつげっけい）」は、様々な原因で起こり、放っておくと体に負担がかかったり、将来の妊娠に影響したりする可能性も。
この記事では、生理周期が早くなる主な原因から、自分でできる対処法、そしてどんな時に病院を受診すべきかまで、分かりやすく丁寧に解説していきます。自分の体の声に耳を傾け、健やかな毎日を送るためのヒントを見つけましょう！
生理周期が早いって、どれくらいのことを言うの？
まずは、正常な生理周期について確認しておきましょう。
一般的に、生理周期は25日〜38日が正常範囲とされています。
頻発月経（ひんぱつげっけい）: 生理周期が24日以内で来る状態を指します。
稀発月経（きはつげっけい）: 逆に、生理周期が39日以上と長い状態を指します。
もし、あなたの生理が24日以内に来る状態が続いているなら、頻発月経の可能性が高いと言えます。
なぜ生理周期が早くなるの？主な原因をチェック！
生理周期が早まる原因は一つではありません。いくつかのパターンが考えられます。
1. ホルモンバランスの乱れ
これが最も一般的な原因です。生理周期は、脳から分泌されるホルモンによってコントロールされています。ストレス、過労、睡眠不足、無理なダイエット、急激な体重変化などが原因で、これらのホルモン分泌が不安定になると、生理周期が短くなることがあります。特に、卵巣から分泌される**エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）**のバランスが重要です。
2. 黄体機能不全（おうたいきのうふぜん）
排卵後に分泌されるプロゲステロン（黄体ホルモン）の分泌が不十分だと、子宮内膜が十分に成熟・維持されず、早く剥がれて生理が来てしまいます。これが黄体機能不全と呼ばれる状態で、頻発月経の主要な原因の一つです。黄体ホルモンは妊娠の維持にも関わるため、この状態が続くと妊娠しにくくなる可能性もあります。
3. 無排卵性頻発月経
排卵が起こらないまま、生理のような出血が短い周期で起こる状態です。卵巣の機能が不安定な場合や、ストレスなどが原因で起こることがあります。出血量が少なかったり、だらだらと続いたりする場合が多いです。
4. 思春期や更年期の移行期
ホルモン分泌が不安定になりやすい時期も、生理周期が早まることがあります。
思春期: 生理が始まりたての頃は、まだホルモンバランスが確立されておらず、周期が短い傾向があります。
更年期: 40代以降、卵巣機能が低下し始める「プレ更年期」に入ると、ホルモンバランスが乱れ、周期が短くなったり長くなったりすることが増えます。
5. 子宮や卵巣の病気
頻度は高くありませんが、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなど、子宮や卵巣の病気が原因で不正出血や頻発月経が起こることもあります。このような場合、出血は生理とは異なる性状であることも多いです。
生理周期が早い時にできること・病院受診の目安
生理周期の乱れは、放置せずに適切に対処することが大切です。
まずは自分でできること
生活習慣の見直し:
十分な睡眠: 質の良い睡眠を心がけ、生活リズムを整えましょう。
バランスの取れた食事: 栄養バランスの偏りがないか見直し、特に無理なダイエットは避けましょう。
ストレス解消: 適度な運動、趣味の時間、リラックスできる環境作りなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
体を冷やさない: 特に下半身を温めることを意識し、血行を良くしましょう。
生理周期と基礎体温の記録: アプリやノートを活用して、毎日の基礎体温と生理の開始日・終了日、出血量、体調の変化などを記録しましょう。これは、受診した際に医師に伝える大切な情報になります。
こんな時は病院受診を検討！
以下のような場合は、自己判断せずに婦人科を受診することをおすすめします。
24日以内の生理が2〜3周期以上続く場合: 一時的なものではなく、頻発月経が継続している場合は、ホルモンバランスの乱れが定着している可能性があります。
無排卵月経の可能性が疑われる場合: 基礎体温を測っていて、低温期と高温期の二相性がはっきりしない、または常に低温期のような状態が続く場合。
出血量が多い、だらだら続く場合: 周期が短いだけでなく、出血量が多い、または出血がなかなか終わらない場合は、貧血のリスクや子宮の病気が隠れている可能性も。
ひどい生理痛や他の症状がある場合: 強い生理痛、不正出血、性交時の痛み、倦怠感などが併発している場合。
妊娠を希望している場合: 頻発月経や黄体機能不全は妊娠に影響することがあります。早めに検査・治療を受けることが望ましいです。
不安や心配が続く場合: 上記に当てはまらなくても、ご自身の体の状態に不安を感じ続けるのは心身の負担になります。一度専門医に相談して、安心材料を得ることも大切です。
病院での診察と治療について
婦人科を受診すると、問診、内診、超音波検査（エコー）、必要に応じて血液検査（ホルモン検査）などが行われます。
原因が特定されれば、それに応じた治療が行われます。例えば、ホルモン剤の服用でホルモンバランスを整えたり、生活習慣の改善指導を受けたりすることがあります。
まとめ：生理周期はあなたの体の声。大切に耳を傾けよう！
生理周期が早いと、「また生理だ…」と煩わしく感じるかもしれませんが、それはあなたの体が発している大切なメッセージです。特に24日以内という短い周期が続く場合は、頻発月経の可能性があり、早めに原因を突き止めることが重要です。
日々の生活習慣を見直し、自分の体を労わること。そして、もし気になる症状が続くようなら、迷わず専門家である婦人科医に相談すること。これらの行動が、あなたの健やかで快適な毎日を守ることに繋がります。
自分の体のサインに耳を傾けて、心身ともにバランスの取れた状態を目指しましょう！