20代の平均貯金額は?必要な額と賢くお金を貯めるポイントを徹底解説!
社会人になって数年、給料も少しずつ増えてきて「そろそろ貯金しないと…」と考えている20代の方も多いのではないでしょうか?でも、「みんなどれくらい貯めているんだろう?」「将来のために、いくら貯めておけば安心なの?」と、疑問や不安を感じることもありますよね。
この記事では、20代の平均貯金額のデータから、将来のために必要となる貯蓄額の目安、そして効率的にお金を貯めるための具体的なポイントまで、分かりやすく解説します。今から賢く貯蓄を始めて、安心してこれからの人生設計を立てていきましょう!
20代の平均貯金額ってどれくらい?
「みんなの貯蓄額」は気になるものですよね。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、20代の平均貯金額は以下のようになっています。
20代の金融資産保有額(金融資産非保有世帯を含む)
平均値:
単身世帯:約176万円
二人以上世帯:約403万円
中央値:
単身世帯:約20万円
二人以上世帯:約44万円
「平均値」と「中央値」の違いに注目!
平均値は、一部のたくさん貯めている人がいることで、全体の数字が引き上げられる傾向があります。そのため、より実態に近いのが「中央値」と言われます。
このデータを見ると、20代では「貯蓄ゼロ」という人も少なくなく、貯蓄している人とそうでない人の差が大きいことがわかります。特に、単身世帯では約4割が100万円未満の貯蓄しかなく、約36.8%が貯蓄ゼロという結果も出ています。
大切なのは、平均や中央値に一喜一憂するのではなく、ご自身のライフスタイルや目標に合わせて貯蓄計画を立てることです。
20代で「このくらい貯めたい!」目標額の目安
では、20代のうちにどれくらい貯めておけば良いのでしょうか?将来のライフイベントも視野に入れながら、いくつかの目標額の目安を見ていきましょう。
1. 緊急時に備える「生活防衛資金」
まず最初に目標にしたいのが、万が一の時に備える「生活防衛資金」です。
目安: 毎月の生活費の3ヶ月~6ヶ月分
病気やケガで働けなくなった時、失業してしまった時など、不測の事態が起こった際に生活を維持するための資金です。例えば、毎月の生活費が15万円なら、45万円~90万円を目標に貯めましょう。
2. 今後のライフイベントに備える
20代後半から30代にかけては、結婚、出産、住宅購入など、大きなライフイベントが控えている可能性があります。
結婚費用:
結婚式・披露宴の費用は平均で約300万円~350万円程度と言われています。もちろん、形式によって大きく変動します。
出産・育児費用:
出産費用は、通常、健康保険から支給される出産育児一時金で大部分がカバーされますが、それ以外にも細々とした費用がかかります。産休・育休中の収入減も考慮すると、ある程度の貯蓄が必要です。
自動車購入費用:
新車購入なら数百万円、中古車でも数十万円~数百万円が必要になります。維持費も考慮しましょう。
住宅購入の頭金:
将来的に住宅購入を考えているなら、頭金の準備は早いに越したことはありません。
これらの費用は一気に貯めるのが難しいので、少しずつ計画的に積み立てていくことが重要です。
3. 将来のための資産形成
老後の生活資金や、FIRE(早期リタイア)などの目標がある場合は、20代から少しずつ資産形成を始めることが大切です。貯金だけでなく、投資も視野に入れることで、効率的に資産を増やすことが期待できます。
効率的にお金を貯めるための7つのポイント
「よし、貯めるぞ!」と意気込んでも、なかなか続かないのが貯金。でも、ちょっとしたコツを知っていれば、無理なくお金を貯められるようになります。
1. 収入と支出を「見える化」する
まずは、毎月どれくらい収入があり、何にどれくらい使っているのかを正確に把握することから始めましょう。
家計簿をつける: 手書きでも、家計簿アプリでもOKです。レシートを溜めておいたり、クレジットカードの明細をチェックしたりして、使途不明金をなくしましょう。
費目を分類する: 食費、交通費、娯楽費など、費目ごとに予算を立てると、どこに無駄があるのかが見えてきます。
2. 「先取り貯蓄」を仕組み化する
貯金で最も効果的なのが、給料が入ったらすぐに一定額を貯蓄用口座に移す「先取り貯蓄」です。
自動積立定期預金: 給与振り込み口座から毎月決まった日に自動で貯蓄用口座に振り替えてくれるサービスを利用しましょう。
財形貯蓄制度: 勤務先に制度があれば、給料から天引きで貯蓄できるため、意識せずにお金が貯まります。
NISAやiDeCoも検討: 資産運用も兼ねるなら、税制優遇のあるNISAやiDeCoを活用して、貯蓄と投資を同時に進めるのも良い方法です。
3. 目的別に口座を分ける
「生活費」「緊急予備資金」「将来のライフイベント資金」など、目的別に複数の口座に分けて管理すると、お金の使い道が明確になり、貯蓄への意識が高まります。
4. 固定費を見直す
毎月必ずかかる「固定費」は、一度見直せば継続的に節約効果が得られるため、非常に重要です。
通信費: 携帯電話の料金プランやインターネット回線を見直しましょう。格安SIMへの切り替えや、不要なオプションの解約を検討しましょう。
家賃: 引っ越しが難しい場合でも、更新時に家賃交渉をしてみるのも手です。
保険料: 不要な保険に加入していないか、保障内容が適切かを見直しましょう。
サブスクリプションサービス: 定期的に利用している動画配信サービスや音楽サービスなど、使っていないものがあれば解約しましょう。
5. 変動費を意識的に節約する
食費、交際費、娯楽費など、月によって変動する「変動費」は、意識することで節約できます。
自炊を増やす: 外食やコンビニでの購入を減らし、自炊の頻度を増やしましょう。
マイボトル・マイ箸を持参: ペットボトル飲料の購入を減らし、節約につなげましょう。
衝動買いを控える: 本当に必要か、数日考えてから購入するなど、冷静な判断を心がけましょう。
ポイント活用: クレジットカードや電子マネーのポイントを活用して、賢く買い物しましょう。
6. 小銭貯金・〇〇貯金を取り入れる
手軽に始められる貯金方法として、小銭貯金も有効です。
500円玉貯金: 500円玉がお財布に入ったら貯金箱に入れるなど、ルールを決めてコツコツ貯めましょう。
おつり貯金アプリ: キャッシュレス決済のおつりを自動で貯金に回してくれるアプリなども活用できます。
7. 自分の「人的資本」を高める投資も考える
貯蓄を増やすだけでなく、将来の収入アップにつながる「自分への投資」も重要です。
スキルアップ: 資格取得や語学学習など、仕事に役立つスキルを身につけるための自己投資は、長期的に見て大きなリターンを生む可能性があります。
読書: お金に関する知識や、仕事に役立つ知識を増やすための読書も、立派な自己投資です。
まとめ:20代は貯蓄の「種まき」の時期!
20代は、社会人としてキャリアをスタートさせ、お金との付き合い方を学ぶ大切な時期です。平均貯蓄額に囚われすぎず、ご自身のライフプランに合わせて、無理のない範囲で貯蓄目標を設定することが重要です。
今回ご紹介した「見える化」「先取り貯蓄」「固定費見直し」などのポイントを実践することで、着実にお金を貯める習慣を身につけることができます。20代のうちに貯蓄の「種まき」をしっかり行い、将来の選択肢を広げて、豊かな人生を築いていきましょう!