「1ヶ月に2回生理が来る!?」頻発月経(ひんぱつげっけい)の原因と、知っておきたい対処法

 

「また生理が来た!」「もしかして、1ヶ月に2回も生理が来てる…?」

そんな風に感じたら、それは「頻発月経(ひんぱつげっけい)」かもしれません。生理周期がいつもより短いと、「病気なのかな?」「何か問題があるの?」と不安になりますよね。

生理周期は、女性の体のバロメーター。25〜38日が正常な周期とされていますが、頻発月経とは、生理周期が24日以下と短くなる状態を指します。

この記事では、頻発月経がなぜ起こるのか、その主な原因から、考えられる体からのサイン、そして自分でできる対策や病院を受診する目安まで、あなたの疑問を解消できるように分かりやすく解説していきます。自分の体の変化を理解して、安心して毎日を過ごしましょう。


頻発月経ってどんな状態?まずは基本を知ろう

頻発月経とは、前回の生理が始まってから次の生理が始まるまでの期間(生理周期)が、24日以下と短くなる状態を言います。

例えば、毎月1日に生理が来ていたのに、次の生理が20日に来た、というような場合は頻発月経の可能性があります。1ヶ月に2回生理が来るように感じることもあります。

生理周期は、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の働きによってコントロールされています。このホルモンバランスが何らかの原因で乱れると、生理周期が短くなることがあります。


なぜ生理周期が短くなるの?頻発月経の主な原因

頻発月経が起こる原因はいくつか考えられます。大きく分けて、生理的なものと、病気が隠れている可能性のあるものがあります。

1. 生理的な原因(一時的なホルモンバランスの乱れ)

  • 思春期:初経を迎えて間もない思春期は、まだ女性ホルモンの分泌が不安定なため、生理周期が短くなったり長くなったりと不規則になりがちです。体が成熟するにつれて、安定してくることがほとんどです。

  • 更年期:40代半ばから始まる更年期は、卵巣機能が徐々に低下し、女性ホルモンの分泌が不安定になるため、生理周期が短くなることがあります。その後、徐々に間隔が長くなり、閉経へと向かいます。

  • ストレスや疲労:精神的なストレスや過労、睡眠不足、不規則な生活などは、脳からのホルモン分泌指令に影響を与え、ホルモンバランスが乱れる原因となります。一時的に生理周期が短くなることがあります。

  • 過度なダイエットや激しい運動:極端な食事制限や、マラソンなどの激しい運動は、体脂肪の減少やエネルギー不足を引き起こし、女性ホルモンの分泌に悪影響を与えることがあります。

これらの生理的な原因による頻発月経は、一時的なものであれば、生活習慣の見直しやストレスの軽減で改善することも多いです。

2. 病気が原因の場合(早めに婦人科へ!)

生理的な原因だけでなく、病気が原因で頻発月経が起こることもあります。特に以下のような場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

  • 黄体機能不全(おうたいきのうふぜん):排卵後に分泌される「黄体ホルモン」の量が不足したり、分泌期間が短かったりすることで、子宮内膜が十分に成熟せず、早く生理が来てしまう状態です。妊娠を望む場合は、不妊や流産の一因となることがあります。

  • 卵胞期短縮症(らんほうきたんしゅくしょう):生理が始まってから排卵が起こるまでの期間(卵胞期)が短い状態です。卵胞が十分に育つ前に排卵してしまうため、生理周期が短くなります。

  • 子宮の病気

    • 子宮内膜ポリープ:子宮の内膜にできる良性のイボのようなもので、不正出血や頻発月経の原因となることがあります。

    • 子宮筋腫:子宮にできる良性のこぶで、生理周期の乱れだけでなく、経血量の増加や強い生理痛を引き起こすことがあります。

    • 子宮内膜症・子宮腺筋症:子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所や子宮の筋肉内にできてしまう病気で、生理周期の乱れや月経痛が強くなることがあります。

  • 不正出血:生理だと思っていた出血が、実は生理とは異なる「不正出血」であるケースもあります。不正出血は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、子宮頸がんや子宮体がん、性感染症など、様々な病気のサインである可能性もあるため注意が必要です。見かけ上、生理周期が短くなったように見えることがあります。


こんな時は婦人科へ!受診の目安と検査内容

「頻発月経かな?」と感じたら、まずは基礎体温を測ってみましょう。基礎体温は、女性ホルモンの変化を反映するため、排卵の有無やホルモンバランスの状態を知る手がかりになります。

以下の症状が見られる場合は、迷わず婦人科を受診しましょう。

  • 頻発月経が3ヶ月以上続く場合

  • 月経期間が8日以上と長引く(過長月経)場合

  • 経血量が異常に多い(過多月経)と感じる場合

  • 生理痛が急にひどくなった場合

  • 貧血の症状がある場合(めまい、立ちくらみ、だるさなど)

  • 妊娠を希望している場合

  • 生理だと思っていた出血が、生理期間以外にもダラダラと続く場合

  • 性成熟期の女性(20代〜40代半ば)で頻発月経が続く場合

  • 強い不安やストレスを感じる場合

婦人科での検査内容の例

婦人科では、問診の他、以下のような検査が行われることがあります。

  • 内診・超音波検査(エコー検査):子宮や卵巣の状態を目視や超音波で確認し、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどの有無を調べます。

  • ホルモン検査(血液検査):血液中の女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、卵胞刺激ホルモンなど)の量を測定し、ホルモンバランスの状態や卵巣機能を確認します。

  • 基礎体温の記録:日頃つけている基礎体温表を提出することで、診断の大きな手助けになります。

  • 子宮頸がん検査・子宮体がん検査:不正出血が見られる場合や、年齢によっては、がんの可能性がないかを確認するために検査を行うことがあります。


頻発月経の対策と改善のためにできること

病気が原因ではない頻発月経であれば、生活習慣の見直しで改善が期待できることもあります。

1. 規則正しい生活を送る

  • 十分な睡眠:質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整える上で非常に重要です。毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保しましょう。

  • バランスの取れた食事:偏った食事ではなく、主食・主菜・副菜が揃ったバランスの良い食事を心がけましょう。特に、ビタミンやミネラル(特に鉄分)を意識して摂取することが大切です。

  • 適度な運動:体を動かすことはストレス解消にも繋がりますが、過度な運動は避けましょう。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、無理なく続けられる運動がおすすめです。

2. ストレスを上手に解消する

ストレスはホルモンバランスに大きく影響します。自分なりのストレス解消法を見つけて、心身のリラックスを心がけましょう。

  • 好きな音楽を聴く、アロマを焚く、湯船にゆっくり浸かる、趣味に没頭する、友人とおしゃべりするなど、自分に合った方法を見つけましょう。

  • 完璧主義にならず、時には「ま、いっか」と肩の力を抜くことも大切です。

3. 体を冷やさない

体が冷えると血行が悪くなり、ホルモンバランスの乱れに繋がることがあります。

  • 温かい飲み物や食事を摂る。

  • 冷房の効いた場所では羽織りものを用意する。

  • 足首や首元を温める。

  • 夏でも冷たい飲み物の摂りすぎには注意する。

4. 基礎体温を毎日記録する

自分の体のリズムを知るために、基礎体温を毎日記録する習慣をつけましょう。

基礎体温の変化を見ることで、排卵の有無やホルモンの状態がある程度把握でき、婦人科を受診する際にも役立つ貴重な情報となります。


まとめ:体のサインを見逃さず、適切に対処しよう!

頻発月経は、思春期や更年期の女性に多く見られる一時的なホルモンバランスの乱れの場合もあれば、何らかの病気が隠れているサインである可能性もあります。

「生理が短い」「1ヶ月に2回生理が来る」と気になったら、まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう。そして、改善が見られない場合や、他の症状(経血量の増加、強い生理痛、貧血など)を伴う場合は、迷わず婦人科を受診してください。

自分の体の変化に目を向け、適切に対処することで、心身ともに健康で快適な毎日を送ることができます。無理せず、早めに専門医に相談して、不安を解消しましょう。

このブログの人気の投稿

さけるチーズ、うっかり常温放置…これって食べても大丈夫?安心して楽しむためのチーズ保存術!

黒ごまアーモンドきな粉は美と健康の宝庫!気になる効果から太る?の疑問、簡単レシピまで徹底解説

超新星爆発:宇宙で最も壮大な現象