作った麦茶は冷蔵庫で何日もつの?「おいしい」と「安全」を守る保存術を徹底解説!
暑い季節はもちろん、一年を通して日本の家庭で大活躍する麦茶。「たくさん作って冷蔵庫に入れておけば安心!」と思っていても、いざ飲むときに「これ、いつ作ったっけ…?」と不安になることはありませんか?
「作った麦茶って、冷蔵庫で一体何日くらいもつの?」「パックの賞味期限とは関係あるの?」といった疑問は尽きませんよね。せっかく作った麦茶なのに、飲んでお腹を壊したり、味が落ちてしまったりするのは避けたいところ。
この記事では、作った麦茶の冷蔵庫での保存期間から、麦茶が傷む原因、そして「おいしい」と「安全」を両立させるための正しい保存術まで、麦茶に関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。これで今日から、あなたの麦茶ライフがもっと安心で快適になりますよ!
作った麦茶、冷蔵庫で何日もつ?安全な期間の目安
結論から言うと、作った麦茶を冷蔵庫で安全に保存できる期間は、おおよそ2~3日が目安です。
ただし、これはあくまで目安であり、作り方や保存環境によって前後します。特に注意したいのが、「煮出し麦茶」と「水出し麦茶」の違いです。
煮出し麦茶の場合:2~3日
沸騰したお湯でしっかり煮出すことで、麦茶パック内の雑菌は殺菌され、比較的衛生的に作られます。しかし、それでも空気中の雑菌などが混入する可能性はゼロではないため、冷蔵庫で2~3日を目安に飲み切るのが理想的です。
水出し麦茶の場合:1日(できれば作った当日中)
水出し麦茶は、加熱殺菌工程がないため、煮出し麦茶に比べて雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。そのため、冷蔵庫で1日、できれば作った当日中に飲み切ることをおすすめします。特に夏場は、より注意が必要です。
こんな場合は「NG」!すぐに捨てるべきサイン
- 酸っぱい臭いがする
- カビのようなものが浮いている
- ぬめりがある
- 変な味がする
これらの異変を感じたら、たとえ上記の日数以内であっても、すぐに飲むのをやめて捨てましょう。無理して飲むと、お腹を壊す原因になります。
なぜ麦茶は傷みやすいの?雑菌が繁殖しやすい理由
麦茶は、水やお茶の仲間ですが、実は非常に雑菌が繁殖しやすい飲み物です。その主な理由は以下の3つです。
1. デンプンやタンパク質が含まれているから
麦茶は、大麦を原料としています。大麦にはデンプンやタンパク質が含まれており、これらが抽出されることで、麦茶にはわずかながらも雑菌が繁殖するための栄養源が含まれることになります。水やお茶にはほとんどない、この「栄養源」が、麦茶が傷みやすい一番の理由です。
2. 加糖されている場合があるから
市販のペットボトル麦茶や、自分で砂糖などを加えて甘くした麦茶は、糖分が加わることでさらに雑菌の繁殖を助けてしまいます。
3. カフェインが含まれていないから
コーヒーやお茶に含まれるカフェインやカテキンには、抗菌作用があると言われています。しかし、麦茶はノンカフェインのため、これらの抗菌作用が期待できません。そのため、雑菌が繁殖しやすい環境にあると言えます。
麦茶パックの賞味期限は「作った後」には関係ない!
よく「麦茶パックの賞味期限が長いから、作った麦茶も長くもつのでは?」と誤解されがちですが、これは全く別の話です。
賞味期限は「未開封状態」の目安
麦茶パックに記載されている賞味期限は、**「未開封の状態で、表示されている保存方法に従って保存した場合に、品質が変わらずにおいしく食べられる期限」**のことです。
一度パックを開封し、麦茶を「作った」時点から、空気中の雑菌が混入するリスクが発生します。そのため、パックの賞味期限が長くても、作った麦茶の保存期間とは全く関係ありませんので注意しましょう。
おいしさと安全を守る!麦茶の正しい作り方と保存術
ここからは、麦茶をより安全に、そして美味しく楽しむための作り方と保存のコツをご紹介します。
1. 作る前に「手と容器の消毒」を徹底!
雑菌の混入を防ぐことが何よりも大切です。
- 手を洗う: 麦茶を作る前には、石鹸で手をきれいに洗いましょう。
- 容器を消毒: 麦茶を保存するピッチャーや麦茶ポットは、清潔なものを用意しましょう。
- できれば煮沸消毒(耐熱性の容器の場合)するか、食器用洗剤でしっかり洗ってから、水滴が残らないように完全に乾燥させましょう。アルコール消毒も有効です。
- 毎日使う場合でも、最低でも1日1回は洗剤で洗い、よく乾燥させることが大切です。
2. 煮出し麦茶は「しっかり煮沸」が鍵
雑菌をしっかり殺菌するために、煮出す際は以下のポイントを守りましょう。
- 沸騰したお湯に入れる: 麦茶パックは、お湯がしっかり沸騰してから入れましょう。
- 指定の煮出し時間を守る: パックに記載されている煮出し時間を守り、十分に加熱してください。
- パックは早めに取り出す: 煮出し終わったら、麦茶パックはすぐに取り出しましょう。パックを入れたままだと、雑菌が繁殖しやすくなったり、麦茶の苦味が増したりすることがあります。
3. 水出し麦茶は「冷蔵庫で抽出」がおすすめ
水出し麦茶を作る場合、以下の点に注意しましょう。
- 清潔な容器と冷水で: 煮出しと同様に、清潔な容器を使用し、水道水ではなく冷水(浄水器を通した水やミネラルウォーター)を使用するのがおすすめです。
- 冷蔵庫で抽出: 常温ではなく、冷蔵庫に入れてじっくり抽出することで、雑菌の繁殖を抑えられます。
4. 粗熱をとってから冷蔵庫へ!
作った麦茶は、熱いまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がり、他の食品を傷めてしまう原因になります。
- 粗熱をしっかり取る: 作った麦茶は、清潔な場所で蓋をせず、冷めるまで放置して粗熱を取りましょう。ただし、長時間放置すると雑菌が繁殖しやすくなるため、人肌程度まで冷めたら、速やかに冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
5. 蓋つきの容器で密閉保存
冷蔵庫に入れる際は、必ず蓋つきの容器に入れましょう。
- 密閉する: 蓋をしっかり閉めることで、冷蔵庫内の他の食品の臭いが移るのを防ぎ、空気中の雑菌の混入も抑えられます。
6. 「継ぎ足し」は絶対にNG!
残りが少なくなった麦茶に、新しく作った麦茶を「継ぎ足し」するのはやめましょう。
- 雑菌が増殖: 古い麦茶に残っている雑菌が、新しい麦茶の中で一気に増殖してしまう原因になります。毎回、容器をきれいに洗い、新しく作るようにしましょう。
まとめ:安全・美味しい麦茶で、喉も心も潤そう!
作った麦茶が冷蔵庫で安全に飲める期間は、煮出し麦茶で2~3日、水出し麦茶で1日程度が目安です。この期間を守り、清潔な環境で正しく作る・保存することが、美味しい麦茶ライフを送るための何よりの秘訣です。
- 麦茶は雑菌が繁殖しやすいことを知ろう。
- 手と容器の消毒を徹底し、煮出し麦茶はしっかり煮沸する。
- 粗熱を取ってから冷蔵庫に入れ、密閉容器で保存する。
- 「継ぎ足し」は厳禁!
これらのポイントを押さえて、いつでも安心で美味しい麦茶を楽しみ、喉も心も潤してくださいね!