服についた水彩絵の具の汚れ、どう落とす?歯磨き粉は本当に使える?家にあるもので試せるシミ抜き術!
お子さんの学校の授業や、おうちでのアートタイム。楽しい絵の具遊びの後に、思わぬ「おまけ」がついてくることがありますよね。そう、服についた水彩絵の具のシミです!「ああ、またやっちゃった…」と諦める前に、ちょっと待ってください!
水彩絵の具の汚れは、実は家庭にある身近なもので落とせる可能性が高いんです。「歯磨き粉が使えるって聞いたけど本当?」という疑問にもお答えしつつ、効果的なシミ抜き術を徹底解説します。大切な衣類を救うために、ぜひ参考にしてくださいね!
慌てないで!シミ抜き前の「鉄則」と準備
シミ抜きを始める前に、いくつか大切なポイントがあります。これを守ることで、シミが広がったり、落ちにくくなったりするのを防げます。
-
【時間との勝負!】とにかく早く対処する
絵の具のシミは、乾いてしまうと格段に落ちにくくなります。汚れてしまったら、できるだけ早く対処するのが鉄則です。
-
こすらない!叩き洗いか、つまみ洗い
シミをゴシゴシこすると、繊維の奥に絵の具が入り込んだり、生地を傷めたりする原因になります。**「叩き洗い」や「つまみ洗い」**で、シミを外側から内側へ、繊維から絵の具を浮かせるように優しく対処しましょう。
-
目立たない場所で試す
衣類の種類によっては、シミ抜き剤で色落ちしたり、生地が傷んだりする可能性があります。必ず、服の目立たない場所(縫い代や裾の裏など)で、少量試してから本格的なシミ抜きを行いましょう。
準備するもの:
- 汚れた衣類
- 洗面器やバケツ
- タオルや汚れてもいい布(シミを吸い取る用)
- 歯磨き粉(研磨剤入りがおすすめ)
- 食器用洗剤
- 洗濯用固形石鹸(ウタマロ石鹸など)
- 古歯ブラシ(または綿棒)
- ぬるま湯
【ウワサの真相】歯磨き粉は水彩絵の具に使える?
「歯磨き粉で絵の具が落ちる」という話、実は本当です! 特に、研磨剤入りの歯磨き粉が効果を発揮します。
歯磨き粉でシミ抜きするメカニズム:
歯磨き粉に含まれる研磨剤が、絵の具の粒子を研磨して繊維から剥がしやすくします。また、界面活性剤が汚れを浮かせ、フッ素などの成分が防汚効果でシミの再付着を防ぐことも期待できます。
【歯磨き粉を使ったシミ抜き手順】
- 汚れた部分をぬるま湯で濡らす: シミの部分を軽くぬるま湯で湿らせます。
- 歯磨き粉を直接塗る: シミの部分に、チューブから直接歯磨き粉をたっぷり塗ります。
- 優しくなじませる: 指や古歯ブラシの毛先を使って、歯磨き粉をシミに優しくなじませるように、ポンポンと叩き込みます。ゴシゴシこすらないでください。
- しばらく放置する: 5分〜10分ほど放置して、歯磨き粉がシミに浸透するのを待ちます。
- 洗い流す: ぬるま湯で歯磨き粉と絵の具の汚れを洗い流します。この時も、シミを広げないように、裏から水を当てて押し出すようなイメージで洗い流すと効果的です。
- 通常通り洗濯する: シミが薄くなったら、他の洗濯物と一緒に通常通り洗濯します。
【注意点】
- 必ず「研磨剤入り」の歯磨き粉を選びましょう。 ジェルタイプや泡立つタイプでは効果が薄いです。
- デリケートな素材や色柄物の場合、色落ちの可能性もあるため、事前に目立たない場所で試してください。
歯磨き粉以外で試せる!家にあるものでシミ抜き術
歯磨き粉以外にも、水彩絵の具のシミ抜きに使える身近なアイテムがあります。
-
食器用洗剤でシミ抜き
絵の具の成分には油分が含まれていることがあり、食器用洗剤の界面活性剤が効果を発揮します。
- 手順: シミの部分をぬるま湯で湿らせ、食器用洗剤を数滴垂らします。古歯ブラシや指で優しく叩き込み、絵の具を浮かせます。泡立てるようにして、汚れが浮いてきたら洗い流し、通常通り洗濯します。
-
洗濯用固形石鹸(ウタマロ石鹸などが強力!)
泥汚れや食べこぼしにも強い固形石鹸は、水彩絵の具にも効果的です。特に「ウタマロ石鹸」は、その高い洗浄力で人気です。
- 手順: シミの部分をぬるま湯で濡らし、固形石鹸を直接塗りつけます。石鹸を塗った部分を優しく揉み洗いするか、古歯ブラシで軽くこすり洗いします。汚れが浮いてきたら、しっかり洗い流し、通常通り洗濯します。
-
酸素系漂白剤を使う(白い服限定)
白い服の頑固なシミには、酸素系漂白剤が有効です。ただし、色柄物には色落ちのリスクがあるため使えません。
- 手順: 洗面器にぬるま湯と酸素系漂白剤(液体または粉末)を規定量入れ、シミの部分を15分〜30分ほどつけ置きします。その後、通常通り洗濯します。
これだけは避けて!水彩絵の具のシミ抜きNG行動
せっかくのシミ抜きも、間違った方法だと逆効果になることがあります。
- 熱いお湯を使わない: 水彩絵の具は、熱によって色が固着してしまう性質があります。シミ抜きには必ず**ぬるま湯(30~40℃程度)**を使うようにしましょう。
- 乾燥機やアイロンで熱を加えない: シミが残ったまま熱を加えると、絵の具が繊維に固着してしまい、さらに落ちにくくなります。シミが完全に落ちるまで乾燥機やアイロンは使用しないでください。
- 強くこすりすぎない: 繊維を傷つけ、シミが広がる原因になります。優しく、叩くように対処しましょう。
- 漂白剤をむやみに使わない: 特に塩素系漂白剤は、色柄物に使用すると色落ちしてしまいます。必ず衣類の洗濯表示を確認し、白い服の場合でも酸素系漂白剤から試すようにしましょう。
まとめ:諦める前に試してみて!絵の具のシミは手軽に落とせる!
服についてしまった水彩絵の具のシミも、正しい方法で対処すれば、きれいに落とせる可能性が高いです。特に「歯磨き粉」や「食器用洗剤」、「固形石鹸」といった身近なアイテムが活躍してくれます。
大切なのは、「早く」「優しく」対処すること。そして、シミが落ち切るまで熱を加えないこと。ぜひこれらのシミ抜き術を試して、お子さんの楽しい思い出を、シミのないきれいな服と共に残してくださいね!