マイナンバーカードが保険証代わりに!「マイナ保険証」ってどうなの?お得で便利な利用法を解説!
「マイナンバーカードを健康保険証として使えるって聞いたけど、よくわからないな…」
「結局、何が便利になるの?」
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか? ニュースでもよく見かける「マイナ保険証」。ちょっと難しそう…と感じるかもしれませんが、実は私たちの普段の生活に嬉しい変化をもたらしてくれるものなんです。
このページでは、厚生労働省の公式情報も参考にしながら、マイナンバーカードの健康保険証利用、通称「マイナ保険証」について、分かりやすく丁寧にご説明します。どんなメリットがあるの? 登録はどうやるの? 病院ではどう使うの? そんな疑問にお答えしながら、ぜひ「マイナ保険証」を使ってみようかな、と思っていただけるような情報をお届けしますね!
「マイナ保険証」って、一体何?
まず、「マイナ保険証」とは、お手持ちのマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたものです。これまでは、健康保険証という紙やカードの提示が必要でしたが、対応している医療機関や薬局では、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすだけで受付ができるようになります。
「でも、今の健康保険証で十分じゃない?」と思うかもしれませんね。もちろん、従来の健康保険証も引き続き使えます。ただ、「マイナ保険証」には、これまでの保険証にはない便利な機能やメリットがたくさんあるんです!
ここが嬉しい!「マイナ保険証」の便利なポイント
「マイナ保険証」を使うと、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか? 主なメリットをいくつかご紹介しますね。
メリット1:いざという時も安心!医療費が高額になっても手続きがラクに
病気やケガで高額な医療費がかかりそうなとき、「限度額適用認定証」という書類が必要になることがあります。これがあると、医療機関の窓口での支払いが、自己負担限度額までとなります。
「マイナ保険証」を使えば、この「限度額適用認定証」がなくても、医療機関の窓口で限度額を超える一時的な支払いが不要になる場合が多いんです!(ただし、自治体独自の上乗せ医療費助成などについては、引き続き手続きが必要な場合があります。)
突然の入院や手術など、予期せぬ出費に慌てることなく、スムーズに医療が受けられるのは大きな安心ですよね。
メリット2:過去のお薬情報や健診結果が医師と共有できる!
「あれ?この薬、前に飲んだっけ?」「この前の健康診断の結果、どこかにしまっちゃったな…」
病院に行ったとき、自分の健康状態を正確に伝えるのって、意外と大変ですよね。
「マイナ保険証」を使えば、あなたが同意することで、医師や薬剤師があなたの過去の薬剤情報や特定健診の結果を確認できるようになります。
- 複数の病院にかかっている場合でも、飲み合わせの悪い薬がないか確認してもらえる。
- アレルギーや副作用の経験を正確に伝えられる。
- 過去の健診結果を踏まえた、より適切なアドバイスや治療を受けられる。
このように、あなたの医療情報を専門家と共有することで、よりきめ細やかで質の高い医療につながることが期待できます。
メリット3:就職や転職、引っ越しでも保険証の切り替えを待たずに病院にかかれる!
新しい職場に就職したり、引っ越しをしたりすると、健康保険証が切り替わるまでに時間がかかることがあります。その間に病院に行きたくても、新しい保険証が手元になくて困った経験はありませんか?
「マイナ保険証」を使えるようにしておけば、保険者(ご自身が加入している健康保険組合など)での手続きが完了していれば、新しい健康保険証が発行されるのを待たずに、マイナンバーカードで受診できるようになります。
これは、特に新しい生活を始めたばかりで忙しい時期には、とっても助かるポイントです。
メリット4:確定申告の医療費控除がラクになるかも!
毎年の確定申告で、医療費控除の申請をしている方もいらっしゃるでしょう。医療費の領収書を一枚ずつ集めて計算するのは、なかなか手間のかかる作業ですよね。
将来的には、「マイナ保険証」を使って医療機関を受診した際の医療費情報が、マイナポータル経由で取得できるようになる予定です。(全ての情報が取得できるわけではありませんが、対象となる医療費の確認や管理がしやすくなることが期待されています。)
領収書を保管・管理する手間が省ける可能性があり、確定申告の手続きがよりスムーズになることが期待されます。
メリット5:お財布がスッキリする?
これはちょっとしたメリットですが、マイナンバーカード1枚で保険証の役割も果たせるようになれば、持ち歩くカード類が少し減るかもしれませんね。
「マイナ保険証」を使うにはどうすればいいの?
「マイナ保険証、便利そう!使ってみたい!」と思った方もいるでしょう。利用を開始するのはとても簡単です。
必要なのは、お手持ちのマイナンバーカードと、利用者証明用電子証明書の数字4桁のパスワードです。
主に以下の方法で登録できます。
- マイナポータルから申し込む
- パソコン(カードリーダーが必要)またはスマートフォン(対応機種のみ)から、マイナポータルにアクセスして申し込みます。画面の案内に従って進めればOKです。
- セブン銀行ATMから申し込む
- 全国のセブン銀行ATMでも申し込みができます。ATMの画面に表示される「マイナンバーカードでの手続き」を選び、「健康保険証利用の申し込み」に進みます。
- 顔認証付きカードリーダーが設置された医療機関・薬局の窓口で申し込む
- 「マイナ受付」に対応している医療機関や薬局の窓口に設置されているカードリーダーでも、簡単に申し込みができます。
一度登録すれば、その後の手続きは基本的に不要です。引っ越しなどで健康保険が変わった場合でも、加入している健康保険組合などでの手続きが完了していれば、「マイナ保険証」として引き続き利用できます。(ただし、新しい保険者で再度登録が必要な場合もありますので、念のため確認しましょう。)
病院や薬局での「マイナ保険証」の使い方
実際に医療機関や薬局で「マイナ保険証」を使うのはとても簡単です。
- 「マイナ受付」に対応しているか確認する
- まず、受診したい医療機関や薬局が「マイナ受付」に対応しているか確認しましょう。「マイナ受付」に対応している施設には、ポスターなどが掲示されています。事前にホームページなどで確認するのも良いでしょう。
- 受付でマイナンバーカードを提示し、カードリーダーにかざす
- 受付で「マイナンバーカードを保険証として利用したい」と伝えます。
- 設置されているカードリーダーにマイナンバーカードを置くか差し込みます。
- 顔認証または暗証番号で本人確認
- カードリーダーの画面を見ながら顔認証を行うか、マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)を入力して本人確認を行います。
- 情報の提供に同意する(任意)
- 過去の薬剤情報や特定健診情報を医師や薬剤師と共有することに同意するか選択できます。より適切な医療を受けるために、同意するのがおすすめです。
これだけで受付は完了です! 従来の健康保険証を提示するよりもスムーズになることが多いようです。
知っておきたい注意点やデメリット
良いことばかりのように思える「マイナ保険証」ですが、いくつか知っておくべき点や、現時点での課題もあります。
- 全ての医療機関や薬局で使えるわけではない: 「マイナ受付」に対応するためのシステム導入は進んでいますが、まだ全ての施設に普及しているわけではありません。受診前に確認が必要です。対応していない場合は、従来の健康保険証が必要になります。
- カードリーダーの操作が必要: ご自身でカードリーダーへのタッチや、顔認証・暗証番号の入力が必要です。操作に慣れていない方や、お一人での操作が難しい方には少し手間に感じるかもしれません。
- 従来の健康保険証も引き続き大切に保管: 「マイナ保険証」が使えるようになっても、全ての施設で使えるわけではないため、しばらくは従来の健康保険証も持ち歩くか、すぐに取り出せる場所に保管しておくことをおすすめします。
よくある疑問にお答えします!
- Q:「マイナンバーカードを落としたりなくしたりしたらどうなるの?」
- マイナンバーカードには顔写真が付いており、公的な本人確認書類としても使えるため、悪用されにくい仕組みになっています。万が一紛失した場合は、すぐに利用停止の手続きができます。健康保険証としての機能も停止できるのでご安心ください。
- Q:「医療費の情報を見られたくないんだけど…」
- 過去の薬剤情報や健診情報を医師や薬剤師と共有するかどうかは、受診の都度、ご自身で選択・同意できます。同意しない限り、情報は共有されません。
- Q:「今の保険証はどうなるの?」
- 「マイナ保険証」が使えるようになっても、従来の健康保険証がすぐに使えなくなるわけではありません。多くの場合は一定期間併用される予定ですが、将来的には「マイナ保険証」への一本化が検討されています。最新の情報は、ご自身の健康保険組合などにご確認ください。
まとめ:「マイナ保険証」を上手に活用して、もっと便利に!
マイナンバーカードの健康保険証利用、通称「マイナ保険証」についてご紹介しました。
高額療養費制度の手続きがスムーズになったり、お薬や健診の情報を医師と共有できたり、保険証の切り替え期間でも病院にかかれたりと、私たちにとって嬉しいメリットがたくさんあります。
まだ「マイナ受付」に対応していない医療機関もありますが、徐々に利用できる場所は増えています。登録も簡単なので、この機会にぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか?
ご自身の健康管理や、いざという時の安心のためにも、「マイナ保険証」を賢く活用してくださいね!